アンテナ支線アンカーと破風板の雨漏れ

2015年08月02日

【コラム:建築現場の豆知識】

TVアンテナを屋根に設置する場合、アンテナを支持するステンレス支線は、
破風板や鼻隠しにステンレススクリュー釘でアンカーを打ち込んで留め付けるのが一般的です。

ところが雨が降った時にこの支線を伝った雨水は破風板に呼び込まれてしまいます。

破風板
(降雨時の破風板の様子)

上の写真は雨の降り始めに支線を伝う雨水を写しました。
まだ乾いている破風板に水を呼び込んでいる様子が良く分かる1枚です。

破風板を伝う雨水が多いため先端部からしたたり落ちているのが見てとれますが、
この垂れた滴が下の物に当たった時のポタポタ音に悩まされる弊害もあります。

写真の破風板は、木製+ガルバリウム鋼板巻きの仕様であるため、
容易にサビたり腐食するような事はありませんが、
杉板やラワン板など木製の破風板を塗装したタイプの場合には、
数年ごとの小まめな外部塗装メンテナンスを維持し続けなければ
ここからの浸水が原因で木部が腐ってしまいますので注意が必要です。

住宅の破風板は1990年後半頃から窯業系サイディングを素材とした製品に
置き換わって来ているので、雨水による腐食はしないようになって来ています。

不燃仕様の破風板としては、この他にモルタル塗り+吹き付け仕上げ等もありますが、
モルタルの場合にもアンカー打込み部位からの浸水がしばしば見受けられますので、
定期的なチェックをお薦めします。

また、支線のスクリュー釘は桁または母屋の木口部分に打ち込んで初めて強度が出ます。
厚さ21mmの七分板程度の木製破風板に貫通しているだけでは、
雨漏りでアンカー回りが腐れて来た場合など引き抜き強度は期待出来ませんので、
破風板の裏側にある下地位置に正確に打ち付ける必要があります。

台風や地震でアンテナがポールごと倒落する危険性もありますので
定期的な点検や再塗装などに気を配る必要のある箇所です。

Copyright(c) 2018 はとみリビング株式会社 All Rights Reserved.