雨漏れの原因を発見

2019年05月25日

雨漏れの修理を依頼された時の事です。

その時に撮った興味深い写真があります。

雨漏れ

これが原因箇所の写真です。
よく見て下さい。

スレート屋根(コロニアル)を塗装した時に、
スレート同士が塗膜でくっ付き合っているのが分りますか!?

スレート屋根というのは、側面の縦に突き合わせている隙間から入った雨水は、
重ねて葺いてある下のスレートが受けて下部より排水されます。
この繰り返しで雨水は屋根の先端まで流れていき雨樋に落ちるという経路です。
そのためにスレート板は継手を半分ずらして重ねて葺いていく構造になっています。

しかしこの雨水の出口を屋根塗装の塗膜で塞いでしまっては、
重なりに入った雨水は当然ながら屋根裏側に溢れ出すしか道がありません。

雨漏れ天井

この物件ではこうして入った雨水が
雨が降っている限り休み無く室内に溢れ出て雨漏りとなっていました。

ではこれをどのように対策するかと言うと、「縁切り」という工程を施します。
これは塗装により張り付いたスレート同士を剥がしてあげる作業です。
塗装が乾燥してからカッターナイフで塗膜を切ったり、あるいは
ヘラを差し込んでパキッとスレート2枚を離してあげるのです。

また現代ではその為の専用の材料も存在します。

タスペーサー

今回はこのシムを使いました。
この支物(かいもの)をコロニアルに挿し込んで上下の縁を切ります。

スレート屋根の塗装では、この「縁切り」という工程をやらないと、
今まで平気だった屋根が塗ったら雨漏れするようになった。
っという本末転倒な事態になりかねませんので注意が必要です。

さて、この改善によって、お客さまから喜びのご報告を頂きました。
工事のあと何度も雨も降ったし台風も来たが、
あれ以来「ピタリと雨漏れが止った」と。
ありがとうございます。

ところで、この雨漏れの原因は、
もちろん塗装した際につくられた問題箇所なのですが、
訪問販売の業者だとの事でした。
この屋根を塗装した業者さん、少しばかり建築知識が足りなかったようです。

工務店が日々施工している一見何でもないような現場の工事でも、
それはしっかりとした建築学やノウハウの上に成り立っています。

住宅に関して何かお困り事がありました際には、

ぜひ 工 務 店 へ お声がけ下さいませ。

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